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マッドボール・Madballs、日本版 ホラーボール 玩具の歴史

マッドボール(Madballs)とは、1980年代にAmToyというアメリカの玩具会社から販売されたボール型モンスタートイシリーズです。この当時(80年代)気持ちが悪いモンスター」というコンセプトで制作された玩具で、1980年代当時に世界中で大ブームを巻き起こしたホラー系ボールトイの元祖がこのAmToyのマッドボールシリーズです。

日本においても、日本版マッドボールとして、タカラからホラーボールとして販売されて当時の子供達の間ではブームになりましたね。(管理人も子供の頃大好きでした^^)それ以外には明治製菓から発売されたお菓子のおまけとしてホラーボールが出ていました。造形はいい意味で粗くチープな感じですが、当時の雰囲気がたっぷり出ていて今でも人気のコレクターアイテムです。各ボールのキャラクターには名前が付いています。そして、しっかりとしたバックストーリーも存在しています。

ちなみにマッドボール(Madballs)は玩具だけではなく、アニメシリーズやコミック、ステッカー、テレビゲームもリリースされています。

目次

オリジナル Madballs(マッドボール)のキャラクター名

オリジナルの元祖マッドボール素材はフォームラバー(ストレスボールのようなウレタン系の素材)で作られています。その為、現存しているマッドボールは多くの場合、加水分解なのか劣化してぱさぱさになってコンディションが悪いものが多いです。

オリジナルマッドボールにはシリーズが2つあり、各シリーズに8つキャラクターがいます。それ以外にはスーパーマッドボールという大型のボールシリーズも存在しています。種類は、サッカーボール、アメフトのボール、バスケットボール)確か日本版のマッドボールだと通常のマッドボールを購入した人だけが応募できる特別な懸賞だったように記憶しています。スーパーマッドボールシリーズには3つのキャラクターがいます。サイズは驚きの通常のサッカーボール、バスケットボール、アメフトボールのサイズでした。

他には「ヘッド・ポッピングマッドボール」というPVC(硬質ブラスチック)で作られた可動型フィギュアタイプの玩具もリリースされていました。頭の部分が飛び出す(ヘッドポッピング)仕様になっています。こちらは日本版のホラーボールでも同様のキャラクターが出ています。海外版はブリスターパックでリリースされていて、日本版はボックス仕様です。日本版のボックスのイラストの完成度が高く海外でもコレクターが多いです。

他にはマッドボールズ・ローラーサイクルといってバイクタイプの玩具もリリースされています。こちらも日本版がリリースされています。バイクの玩具以外にヘッド・ポッピングマッドボールのHornhead(ホーンヘッド)が一体付属しています。

オリジナル Madballs(マッドボール)シリーズ 1

・Screamin Meamie (スクリーミン・ミーミー)
野球ボールがコンセプトで大きい舌のある怖い顔をしたマッドボール。

・Slobulus (スロビュラス)
涎をたらしているキャラクターで、片方の眼が飛び出しているマッドボール。

・Aargh (アアア)
所謂サイクロプス。1つ眼で青色のフランケンタイプのマッドボール。

・Hornhead (ホーンヘッド)
角のあるキュクロプスタイプのマッドボール。

・Dustbrain (ダストブレイン)
ホラー玩具ではお馴染みミイラをモチーフのマッドボール。

・Oculus Orbus (オキュラス・オーバス)
ロウブロウ好きには堪らない眼球タイプのマッドボール。

・Skullface (スカルフェイス)
こちらもモンスターでお馴染みの頭蓋骨をモチーフとしたマッドボール。

・Crackhead (クラックヘッド)
頭蓋骨が割れて脳ミソが見えるタイプのマッドボール。実は「クラックヘッド」という名前はコカインの別名であることから、後にBash Brain(バッシュブレイン)という名前に変更されました。

オリジナル Madballs(マッドボール)シリーズ 2

・Snake Bait(スネイク・ベイト)
ギリシャ神話でお馴染みの髪の毛がヘビの女の怪獣をモチーフにしたマッドボール。

・Freaky Fullback (フリーキー・フルバック)
アメフト選手がモチーフのマッドボール。

・Splitting Headache (スプリティング・ヘデイク)
頭が半分半分になって違う顔が縫い合わされているマッドボール。

・Bruise Brother (ブルーズ・ブラザー)
ボロボロの青いヘルメットをかぶった醜いバイカータイプのマッドボール。

・Wolf Breath (ウルフ・ブレッス)
狼男タイプのボール。

・Fist Face (フィスト・フェイス)
眼球を持っている手のボール。

・Swine Sucker (スワイン・サッカー)
豚のキャラクター。

・Lock Lips (ロック・リップス)
鍵かかった顎の顔。

スーパーマッドボールズ(大型マッドボール)

・Touchdown Terror (タッチダウン・テラー)
アメフト狂気の笑みを浮かべミサイルのようなヒレ持つアメリカンフットボールをベースにしたマッドボール。

・Goal Eater (ゴール・イーター)
非常に大きな尖った歯を持つサッカーボールをベースにしたマッドボール。

・Foul Shot (ファウル・ショット)
バスケットボールが弾けて、片方の眼窩から虫が這い出ているバスケットボールをベースにしたマッドボール。

マッドボール シリーズ2 シックシリーズ(Madballs Sick Series)

続く第二弾として、マッドボール シックシリーズと呼ばれるキャラクターが一新された全く新しいシリーズが登場しました。このシリーズには2 つのシリーズがリリースされました。シリーズ1には、バッシュ ブレイン、スロビュラス、スカル フェイスが、シリーズ2にはフリーキー フルバック、ダスト ブレイン、ブレック ビアードがいます。

オリジナルシリーズのキャラクターも再び登場しますが、リデザインされました。素材はグニャグニャしたスクイーズ系の玩具です。握ると内部が現れるギミックが楽しめます。

・Bleach Beard (ブリーチ・ビアード)
・Puck Teeth (パック・ティース)
・ Mosh Pitts (モッシュ・ピッツ)
・ Eye-Sore (アイ・ソー)
・ Klang Fang (クラング・ファング)
・Shrunk Punk (シュランク・パンク)
・Bottom Feeder (ボタム・フィーダー)

マッドボールのゲームシリーズ

乗りにのったマッドボールグッツの人気はついにゲームシリーズも発売。正式名は「Video Game Balls(ビデオ・ゲーム・ボールズ)」。今見るととってもレトロでいいですね。

・Major Stone (メイジャー・ストーン)
・Eidolon (エイドロン)
・Jenkins (ジェンキンズ)
・Robo (ローボー)
・Grok (グロック)
・Magmor (マグモー)
・Daemonak (ディーモナック)
・Pett (ペット)
・Aescu (エスキュー)

Madballs: Escape from Orb アニメシリーズ VHSビデオ限定

実はアニメシリーズも2作品リリースされています。ネルバナからリリースされたビデオアニメシリーズは1986年にリリースされました。最初のエピソードは「Madballs: Escape from Orb」と呼ばれる22分間のエピソードで、タイトルの登場人物たちは銀河を越えて演奏するロックンロールバンドだが、故郷の惑星であるオーブでは音楽が違法であるため地球へ向かうという内容でした。

このビデオには、フランケンシュタインの花嫁をモデルにした、フリーケラという名前の漫画限定の女性のマッドボールも登場しました。ローラ・シェパードが監督し、ヘザー・マクギルヴレイとジョン・デ・クラインが脚本を書きました。 1987年にリリースされた2番目のエピソードは、「Madballs: Gross Jokes」と呼ばれる別の22分間のエピソードで、マッドボールズによって行われた一連のジョークと寸劇であった[17]。これらのリリースはどちらも VHS でのみリリースされているので、現在ではとても貴重です。

マッドボール コミック シリーズ

アニメシリーズの他には1986年にStar Comics (Marvel Comicsの子会社)から3冊のミニシリーズが出版されました。翌年の1987年に4冊目がリリースされ、そこから月2回の出版をスタートし始めた。しかし、10冊目を出版してから突然シリーズがキャンセルされたようです。

現在のマッドボールズは2006年にArt Asylumという玩具会社が元のメーカーと契約を結んで、もう一度マッドボールズを復活させリリースすることになった。オリジナルのキャラクターをもう一度販売する事にしたようですが、今回のシリーズでは新しいキャラクターも加わっています。

マッドボールのパチ物のおもちゃも登場

世界で大ブームとなって瞬く間に広がりを見せましたが、その後にコピーのマッドボール玩具が出回る始末(笑)。しかしそのコピー品も非常に造形レベルが高く今や本家のマッドボールよりも高値で取引されているコレクターアイテムとなっています。そのマッドボールの類似トイとしてはメジャーな種類を紹介しますと・・。

以上のようにパチもの(ブートレグ)の方が数多くリリースされています。中には名前だけを変えて同じ造形で違うカラーリングをしたもの等がリリースされているブートレグもありました。

デザイナーズ ソフビ マッドボール

2014年くらいから海外・国内を含めたインディーズソフビのアーティスト達が自らのデザインでオリジナルのマッドボールよりもさらに素晴らしいデザインでマッドボールを製作しています。素材もオリジナルのマッドボールとは違い、フォーム素材ではなく高級感のある軟らかいソフビを使ったボールトイに仕上がっています。

私が作ったマッドボールは80年代の雰囲気を彷彿とさせるマッドなデザインとカラーリングに仕上げました。

・トラボール(Trouballz)

Man-E-ToysのTru-tekさんが作ったマッドボールは、OOZE-ITがベースになったマッドボールです。とにかくモールドのディテールが半端無いです!

・OOZE-BALL

他にも当時のマッドボールにインスパイアされたオリジナルの”デザイナーズ”マッドボールが世界中でトイアーティスト達によって作られています!

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